スクールレポート
大濠高校卒業生列伝 #1 中山美空さん
高校2025(令和7)年9月11日
夏期休暇中に母校を訪ねてくれていた、卒業生の中山美空さんにインタビューをしました。中山さん、質問に丁寧に答えていただき、ありがとうございました。
中山 美空さん(福岡大学 経済学部3年)
城南中学校 → 大濠高校 → 福岡大学
福岡大学経済学部にて、ベンチャー起業論ゼミの学生代表として100名を超える学生をまとめるリーダー。高校生向けパンフレットにも経済学部代表としてコメントを掲載中。
写真 中央はゼミの説明をする中山さん、左はゼミの原口さん。右は聞き手の柳井広報委員、本校3階スカイチューブ前にて
インタビュー
Q1. 大濠高校時代を振り返って、どんな思い出がありますか?
本当に楽しかったし、思い出はたくさんあるんですけど、特に体育祭でブロック団長をつとめた経験が、今の自分の糧になっていると感じています。多くの人を動かし、まとめていく中で、自分がどう振る舞うべきかを何度も考え、悩みました。あの経験が、今のリーダーとしての自分の土台になっています。
Q2. そのリーダーシップは、現在どのように活かされていると思いますか?
ベンチャー起業論は、福岡大学でも伝統ある大規模なゼミです。その中で、大濠出身者としてはじめて代表をつとめています。100名以上の学生をまとめるには、様々な形のリーダーシップが必要です。中高時代は「自分が一番働く」「メンバーを輝かせる」ことを意識していましたが、今は「いかに自分が仕事をしないか」が重要だと感じています。
Q3. 「仕事をしない」とはどういう意味でしょうか?
それは、メンバーを信頼して任せるということかな、と思っています。代表には代表にしかできない役割がある。そうした役割を果たすことで、メンバーが自分の力を発揮できる環境を整えることが、リーダーとして大事なことだと思っています。これは、ゼミで関わる企業の方々や経営者の方々から学んだリーダーシップの形でもあります。今年のゼミのビジョンには「ために」をかかげました。シンプルですけど、「自分は誰のために、何のために行動するのか」を見失わないことが大事だと思ったからです。私もそうでありたいですし、メンバーもそうであってほしいと思っています。
Q4. いまの中学3年生にメッセージをお願いします。
大濠高校は「これをしなさい」「あれをしなさい」と指示するのではなく、私の「やってみたい!」という気持ちを応援し、自然に導いてくれる学校でした。私は受験勉強に本腰を入れるのが遅く、「大濠合格は難しいかもしれない」と言われたこともありました。それでもどうしても入学したい気持ちをあきらめずに頑張った結果、合格することができました。だからこそ、これから挑戦する皆さんにも、まずはあきらめないでほしいと思います。そして、大濠での高校生活は本当に楽しく、充実したものでした。大濠は、きっと皆さんにとっても素晴らしい選択肢になるはずです。
ベンチャー起業論とは
福岡大学経済学部の「ベンチャー起業論」は、1999年にスタートした実践型教育プログラムです。学生が企業と連携し、長期インターンシップを通じて課題発見・解決に挑みます。講義では経営者や映画監督、知事などを招き、「人生の経営者になる」ための学びを深めます。運営は学生主体で、今年度は15社の企業と連携し、100名を超える学生が活動中です。
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(文 広報主任田中)