スクールレポート
中学校土曜講座②
中学校2025(令和7)年7月7日
中学1年生は福岡市美術館に行きました。7~8人ずつのグループに分かれ、ボランティアガイドの方に説明を受けながらそれぞれ3作品を鑑賞しました。ガイドの方々は生徒の自由な感想を豊かに引き出して下さり、それぞれの解釈を大切にして下さいました。ひとりひとり違った見方や感想を持っていることを認識し、自分自身の考えも深まる時間となりました。
中学2年生は、4名の弁護士の先生方を招いての主権者教育を受けました。まずは『救急車の有料化の是非について』というテーマのもと、生徒たちは各班ごとに賛成か反対かを決めました。弁護士の先生方のアドバイスも受けながら、班内で一生懸命話し合い、一枚の紙に賛成や反対の根拠などをまとめました。次に、各クラスの中で数班ずつ、紙にまとめた賛成、反対の根拠や、予想される反論など発表がありました。班ごとの賛成・反対の得票数をとったところ、賛成が多いという結果になりました。
次に、弁護士の先生方が賛成派、反対派、中立派に分かれてそれぞれ選挙を模した演説を披露した上で個人個人で賛成・反対に投票したところ、先ほどと結果が逆転するという非常に興味深い結果となりました。最後に弁護士の先生に、主権者としての在り方を、憲法や法律をもとに分かりやすく解説していただきました。
生徒たちはあと4年ほどで参政権を得ることになりますが、この時間を通して、今の時期から少しずつ、自分たちの権利のことや、一人一人が世の中の出来事についても自分なりの意見をもち、そこに根拠を持たせることの大切さを学びました。
中学3年生は、六本松にある福岡市科学館に行き、福岡市科学館 館長 矢原徹一さんにご講演いただきました。タイトルは、「5人の自分を探そう」でした。自分の中には5人の性質が含まれており、誰もが世界でたったひとりのユニークな存在であるとお話しいただきました。5つの性質それぞれのどれに当てはまるか想像しながら、生徒たちは楽しそうに聞き入っていました。一方で、性質に当てはまらないことにも良さがあり、生徒それぞれが自分を見つめなおす機会になっただけでなく、周りと比べるよりも、違うことが当たり前だと気づいた良い機会になったことと思います。