スクールレポート

薬物乱用防止特設授業

7月20日(木)の3・4限目に中学2・3年生は薬物乱用防止特設授業を行いました。この授業では、3年間を通じて薬物に対する正しい知識を知り、薬物の誘いを断る力を身に着けることを目標として、各学年にそれぞれの授業が展開されました。

中学2年生は「薬物乱用に対し「NO」といえる力をつける」というテーマのもと、各教室で担任による授業が行われました。法律で禁止されている薬物はなぜ乱用されるのか、そもそも薬物とはどのようなものかという内容を写真や福岡の逮捕事例などをスライドで見せていきながら、薬物による事件は自分たちの身近でも起こりえることを伝えていきました。
授業の後半では薬物乱用に誘われたときにどのように断るか、生徒たちに自分なりの断り方を考えてもらったのちにロークプレイングをしました。
生徒たちは「中学生が薬物の所持をしている事例があって、自分たちに近いものだということに危機感をもった」「友達が薬物をすすめてきたらその友達を止められるようになりたい」「正しい知識を持って薬物乱用を断れるよう常日頃から心がけていきたい」といったことを授業の感想に述べていました。

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 中学3年生は本校の学校薬剤師・小松公秀先生からご講演いただきました。今回は特に最近若者の間での使用・依存が急増している大麻について詳しく教えていただきました。中学生は、300人に1人の割合で使用しているというデータもあるそうです。大麻は一部の国で合法化されていたり、他の薬物より安全だとする噂がささやかれていたりする影響で、最近危険性の認識が薄くなっています。大麻の成分を含ませたクッキーやグミ、カートリッジなど、手に取りやすい形状で流通している場合もあるそうです。しかし、大麻は合法化されている国でも使用に厳しい制限があり、また、心身にさまざまな悪影響を与えます。絶対に使用してはいけません。危険薬物は、精神的苦痛から手を染めてしまう場合もあれば、周囲からの誘いを断れなかったがために使用してしまうこともあります。誰かに使用を持ちかけられたら、「REALの原則(RefuseExplainAvoidLeave)」を参考にして、きっぱりと断ることが大切です。
 また、近年、若年層では市販薬の過剰摂取(OD)も増加しています。風邪や体の不調を改善するための薬が、そのように使われるのは悲しいことです。自分のつらさや悩みを抱え込まずに周囲に相談する勇気と、周囲に困っている人がいたら助ける勇気を持つことも大切です。 
 身を守るためには、正しい知識と判断で危険を回避する必要があります。本校OBでもある小松先生は、生徒にエールを送ってくれました。その思いと、今回の講演で身につけた知識をもとに、自分の身も大切な人の身も守っていってほしいと思います。

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